さいたま市の放課後等デイサービス「ててスクール」からは、今春は3名が公立高校へ進学しました。
障害がある。
支援級にいる。
このような中で、公立高校の受験は簡単ではありません。
来春(令和4年)の埼玉県公立高校の入試概要と併せて、障害がある中での公立高校受験についてご案内します。
埼玉県の公立高校の受験では、障害を持っている生徒に、配慮してくれます。
「障害のある生徒の入学者選抜に当たっての基本的な考え方」には次のように記載されています。
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」を踏まえ、障害のあることにより、不利益な取扱いにならないよう、十分に留意する。
ててスクールで、今までにこの制度を使って、公立高校を受験した生徒は、次のような配慮をしてもらえました。
・ルビを振る
・時間の延長(別室受験)
そして、見事に合格です!
配慮をしてもらう事を「申し訳ない」と思う必要はありません。
配慮するのは当然、という流れになっています。
この制度を使うには、中3の2学期末頃には、担任の先生に相談しておきましょう。
中学校の先生が、公立高校の先生に書類を提出するからです。
配慮はしてもらえますが、公立高校の合否判定に「忖度」や「ズル」があってはいけません。
合否判定の方法は「選抜基準」として、高校ごとに決められています。
※令和4年春入試の選抜基準は未発表なので、昨年のを掲載。
3年間ずっと支援級にいた場合には、調査書が特別な方法で記載されます。
※ここでは複雑なので省略します。
配慮はしてもらえますが、「選抜基準」というルールの中で、合否判定は行われます。
ですから、
公立高校受験の場合には、しっかりと5教科(国数英社理)の実力がなければ受かりません。
面接のある高校は、面接の配点は高いので、その練習が必要です。
「配慮」に甘えていては、合格することはできません。
公立高校・私立高校の受験については、ててスクールの別のページにまとめてあります。
また、来春(令和4年度入試)の日程・人数が発表されました。
毎年2月末の入試でしたが、今年は2月24日が学力試験です。
令和4年度埼玉県公立高等学校入学者選抜日程表
さらに、募集人数も発表されました。
今年は中学3年生の人数が多いので、定員増の高校が多くなりました。
障害のない普通級の中学生も、
学習塾に通って、
懸命に勉強をして、
公立高校や私立高校を受験します。
受験は大変です。
早い学年からの、万全の準備が必要です。
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