「コミュニケーションが難しい」「経済的な援助が必要」――。
障害のある人たちの生活での苦労や必要な支援について、厚生労働省が全国調査の結果を公表した。
5年に1度の調査で、今回が3回目。
結果によると、障害者手帳を持つ人(重複を除く)は推計で約610万人(前回比9%増)となった。
身体障害者手帳を持つ人は約416万人(同3%減)、
知的障害のある人に交付される療育手帳が約114万人(同18%増)、
精神障害者保健福祉手帳が約120万人(同43%増)だった。
手帳を持たない人も含めると、障害者の総数は約1164万6千人で、国の人口の約9・3%にあたるという。
今回、新たな設問として、生活で苦労することについて尋ねた。
「歩いたり階段を上ったりすることが難しいか」との質問には、
「多少苦労する」が30・7%、
「とても苦労する」が21・6%、
「全く出来ない」が7・5%だった。
苦労を抱えているとの回答が6割近くで、「苦労はない」の30・0%を大きく上回った。人の話を理解するなどのコミュニケーションに関しては、4割近くが「苦労している」などと答えた。
同じく新たな設問で、特に必要な支援についても複数回答で聞いた。
「手当・年金・助成金などの経済的援助の充実」が43・3%。
「身近な医療機関に通院して医療を受けること」が26・6%、
「医療費の負担軽減」が22・5%だった。
調査は、障害のある人の生活実態とニーズを把握することが目的で、障害者施策を検討する上での基礎資料となる。
2022年12月1日時点で身体障害、精神障害などがあった2万4427人を対象とし、本人(0~103歳)やその家族など1万4079人が回答した。
厚生労働省のページ
※データが並んでいるだけなのであまり参考にはなりません。
朝日新聞 2024年6月28日 朝刊より
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